いすみ市にある「つるかめ農園」の、自然栽培で作られたお酒のこと、商品写真の撮影
いすみ市はオーガニック給食で知られている町だと思う。オーガニックといっても色々なやり方があるが、そのなかでも特に「自然栽培米」を生産している「つるかめ農園」について書いてみようと思う。
このつるかめ農園で育てている「自然栽培米」は、無肥料かつ、無農薬で育てられ、収穫されるお米。つまり、ここでとれたお米は「自然のまま」で育ったお米ということになる。その場で育つべきお米に育つ。
そして、つるかめ農園では、そのお米をその場にある菌で発酵させて日本酒を作っている。
それは、この土地の自然の力だけを使って作った日本酒。元来、土地にあるべき酒が出来あがる。
そういう思いで名づけられた「然有(さり)」というお酒の写真を撮ってと頼まれた。
しかもそのお酒は、水の代わりにお酒を使って仕込んだ「貴醸酒」だっていう。国賓をもてなすために作られた高級なお酒だ。
そんなオーダーの写真には、自然さと高級さ、そして上品さがあって欲しい。
ところで、高級酒の写真といえばライトをガチっと当てて高級感を演出しているものが多い。自然な印象で素敵な写真はあんまり見ないからどうしようかと思った(試しに画像検索してみても自然な印象の写真はほとんどないと思う)。
だから、つるかめ農園のその場の光で、工夫して撮ったのがこの写真。
黒い瓶なんだけど、瓶自体に少し透過感が欲しかったのと、お酒自体が特殊で濃厚なので、酒で酒を仕込んだという濃厚さが分かるように撮りたかった。
背景の枠は日本家屋ということで「和」が伝わるんじゃないか。
ポスターだとか、プレスリリースにするならこれくらいでいいかもしれない。
だけど、WEBサイトの商品写真に使うなら、シンプルな方がふさわしいかもしれない。ということで撮影したのがこちら。
なんか久しぶりに見返してみて、いい写真だなぁと思ったので、振り返って書いてみた。
つるかめ農園の「然有」のページはこちら